[ヒトクローン胚]
日本の生命倫理専門調査会というところが、ヒトクローン胚の研究を容認したそうです。
研究条件などが行政指針ということで、規制の強制力がないようで、審議中も法制化を求める
意見が出て紛糾したそうです。まあ、当然ですね。
ヒトクローン胚研究は、名前の通り、受精胚のものと違って、すでに在る遺伝子を使って、
様々な体の部分を作ろうと言うものです。
受精胚は、育てれば普通に両親の遺伝子を継ぐ子が生まれます。
よって受精胚の研究は、子を生むということを助ける不妊治療以外には容認されていない
ようで、これも妥当でしょう。
では、育ててしまうと、すでに居る誰かの焼きまわしを作ってしまうヒトクローン胚の扱いは、
となると難しい話です。
育てると、自然ならざる人の形を生んでしまうものです。
しかし、不自然とはいえ、人間の形を生む遺伝子である以上、どこまでの段階を容認し
どこからが不可なのかという基準は、やはり法制化し強制力を持たしておくべきかと思います。
まあ、そもそも受精胚では駄目で、ヒトクローン胚ならやっても良いというのは難しい
話ですけどね。
とにかく、この形の決断が出てたのですから、存分に人助けのみに生かしてほしいところです。